オーストラリアの精油:フラゴニア

こんにちは。

昨年の夏、ニューサウスウェールズ州オーストラリアの森林火災が大きな被害をもたらしたことは記憶に新しいと思います。

2年ほど前は西オーストラリア州の森林火災が深刻で、この時にCarnaがオーストラリアの精油のいくつかを仕入れている農場も火災に見舞われました。被害に遭ったうちの一つがフラゴニアです。

今週フラゴニア精油の注文が相次ぎ、お客様の一人はコロナでスペインに戻り、以前Carnaのロックスマーケット店で購入したフラゴニアが気に入り、オーストラリアの気分を少しでも味わいたいとのことでヨーロッパから注文していただきました!

そんなことで、今日はフラゴニアについて書いてみようと思います。

まだまだレアな精油とされるオーストラリア産のフラゴニア。英語ではFragonia、ラテン語の学名はAgonis fragrans。最近ではTaxandria fragransという学名も使用されるようになり、アロマセラピーでは前者が、学術論文などでは後者が使用されています。

葉と上部の小枝から水蒸気蒸留されるエッセンシャルオイルは、最初に甘みのあるリッチな香りが漂い、後にスッキリと鼻が通るような呼吸器系に良いシネオールが香る、なんとも珍しい香り。こんな対極的な香りを醸し出す精油はあまりないでしょう。

 

成分は以下の通りです。

1,8-シネオール (23-33%)
αピネン (22-31%)
リナロール (6-13%)
αテルピネオール (5-8%)

鎮痛や抗炎症、呼吸器系の問題、抗感染、抗真菌、免疫力強壮、ニキビ、鎮静などに有用性があると言われ、時差ボケや心のブロックにもお勧めのフラゴニア。バッチにもよりますが、上から3つの主要成分がほぼ同じバランスで構成されているため、心身のバランスを整える精油とされています。まさにホリスティックに捉える自然療法にふさわしい、「心のバランスが整うと体も自ずと改善される」を体現している精油なのです。※

火災の後、一時は私たちも一度に購入可能な量が制限されましたが、幸いなことに現在はフラゴニアの再生に成功し精油の供給が元に戻りました。当時一番感動したのは、この農場ではフラゴニア精油の価格引き上げはしないと決定したこと。独占市場でお金儲けではなく本当によい精油をこの世に広げていきたいという、やはり植物を育てるビジネスとしてあるべき企業を貫く姿勢に同感しました。この火災をチャンスと思い値上げするメーカーもありましたが、農場の決定に賛同して、Carnaではフラゴニア精油の値上げはしませんでした。

西オーストラリア州の農場のフラゴニア。小さな花がたくさん咲きます
この農場は有機認証は行っていませんが、肥料や農薬の使用がオーガニック認証の基準内になるように栽培しています。どこの国もそうですが、有機認証取得は安くありません。それを毎年更新しなければいけないこともあり、当然そのコストは価格に反映されます。Carnaも有機認証を取得できる条件は揃っていますが、プロダクト価格を引き上げることに躊躇していまだに取得していない状況です。Carnaではそんな農場をこれからも支えていきたいと思っています。

さて、オーストラリアの山火事は気温上昇とともに年々深刻になる一方で、温暖化の影響を改めて気付かされます。その温暖化が人間の責任であることを考えると、怒りと悲しみが入り混じった気分になります。植物は様々な形で私たちに貢献してくれているのに対し、私たちは恩返しどころか逆に破壊行為をしているのです。

度重なる森林火災でフラゴニアが全滅して、この香りがもう嗅げなくなってしまうことのないように、私たち一人ひとりが環境に気を配って生活していかなければならないと、改めて感じました。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。

 

※日本では香りを楽しむ目的で販売しており、医薬品・医薬部外品・化粧品ではございません。

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